【帯状疱疹】は、水痘・帯状疱疹ウイルスが起こす病気です。
最初はポツポツと発疹のようなもの又は、ピリピリ・チクチクとした痛みから始まり、
やがて本格的な痛みを伴ったブツブツとした発疹へと広がってきます。
この原因は、子どもの頃に水痘(水ぼうそう)にかかったことがある場合に、そのウイルスが体の中に潜伏し、
加齢・ストレス・過労・病気などの理由で身体の免疫力が低下したことに因り、(体の中にいた)ウイルスが再活性化することによります。
80歳になるまでに3人に1人が帯状疱疹を経験する、との推計もあり、高齢化が進む日本では帯状疱疹を発症する人が年々増えています。
帯状疱疹が出た場合、点滴注射・服薬など抗ウイルス薬にて治療をすれば、
1週間~10日ほどで皮膚の症状は治まります。
たいていは痛みも同時に治まってくるのですが、
まれに「帯状疱疹後神経痛」というチクチクした痛みだけが残ることもあります。
こうした場合、完全にいたみから解放されるまでに時間がかかることもあるようです。
しかしながら、水痘・帯状疱疹ともに、ワクチンで予防することが可能な疾患です。
2014年から1~3歳の子どもに水痘ワクチンが定期接種化され、費用助成を受けて接種ができることとなりました。
水痘・帯状疱疹に感染していない子どもがワクチンを2回受けると、ほぼ完全に水痘を予防できます。
また、2016年3月に「50歳以上のものに対する帯状疱疹の予防」という効能効果が追加され、国が正式にその効果を認めました。
現在、大人(50歳以上)の予防ワクチンとして定期接種にすべきがどうか検討が進められれいます。
このワクチンを打つと5~6割は予防できると報告されています。
ひどい痛みを伴うかも知れない帯状疱疹をワクチンで予防できるなら、50歳以上の方はワクチン接種を検討しても良いかもしれません。
(現在のところ全額自費となりますが・・・・)
当院でも「水痘ワクチン接種」ができます。詳細はお電話にてお問い合わせください