本年4月の熊本地震の発生後、日本医師会からの要請により、JMAT(日本医師会災害医療チーム)が編制されました。
これにより、当院長・田中看護主任・細川慶二郎医師が災害医療チームの一員となり熊本市北区において医療救護活動を行ってまいりました。
JMATは4月30日、第1班が現地入りして活動開始、当院長らは第2班として5月3日から二日間、区内の避難所を中心に医療活動を行いました。
現地の様子は、新聞紙上等で報道されていた通りなので詳細説明は省きますが、特記すべきことがひとつあります。
熊本空港に着陸する直前、機上の窓から見た市内が、一面「青色!」と感じたことです。
やがて飛行機を降り町中をレンタカーで進んで行けば、青色一面の意味が判明しました。
震源地直下で半壊・全壊家屋が多かった益城町以外の地域は、外見的には被害が少ないとのことでしたが、屋根の一部が欠けたり壊れたりしたことにより、相当数の家屋が「ブルーシート」を使って、応急処置をしていたということでした。
そして余談もひとつ。二日目の夜、活動を終え宿泊先にて休憩中、震度4の揺れがありました。
当地ではすでに大小合わせて1500回以上の余震があるそうですが、たった一度の大きな揺れを体感しただけで、生命の危機までを感じてしまった我が身です。
被災者の精神的不安がいかほどのものか、改めて思い知りました。
1日でも早く、日常生活に近い状態に戻れますことお祈りいたします。
院長